複雑な戦場での安全保障能力の提供
7月下旬に発表された日本の年次報告書防衛白書は、過去10年にわたって同国が取り組まなければならなかった様々な主要な安全保障上の課題を強調したものとなりました。その課題には、北朝鮮による核・ミサイルの脅威の増大、より強硬で攻撃的な中国、ロシアの防衛力の近代化や中国との連携強化などが含まれます。
浜田靖一国防相は、現在、世界は転換期にあると指摘しつつ、ロシアによるウクライナ侵攻と核兵器使用の脅威は、中国や北朝鮮の軍備拡大と相まって、国際社会は「第二次世界大戦後最大の試練の時を迎えている」と述べました。
同白書では、日本の「防衛力の抜本的強化の7つの分野」について概説されています。その中には、スタンド・オフ防衛能力、統合防空ミサイル防衛能力、無人アセット防衛能力、領域横断作戦能力、指揮統制(C2)・情報関連機能、機動展開能力・国民保護、持続性・強靭性が含まれます。
日本政府は、その能力拡大の真剣さを強調するため、計画していた防衛調達支出を今後5年間で2倍以上に増やし、過去5年間の17兆2,000億円から43兆5,000億円に増額しました。C2や情報関連機能の費用は3,000億円から1兆円へと3倍以上に、領域横断作戦能力は8兆円へと2倍以上に増えています。
日本の作戦分野は重要であり、複雑性が非常に高いです。同国の国土の総面積は38,000km²で、領海と排他的経済水域は447万km² です。 この空間における民間および軍事交通の監視(水上および水中の脅威、ならびに上空の脅威の両方)には、相当量の技術協力と調整が必要です。この地域で活動する米軍やその他の友軍の存在に加え、C2には高度な能力がかなり必要とされます。調整と協力における軋轢を減らせれば、適切な情報を適切な時期に適切な人に確実に届けることにつながります。
このようなC2と情報関連への多額の投資(5年間で70億米ドルに相当)は、空間認識を大幅に改善するための努力の表れです。大国には大きな責任があり、大規模な調達予算では、適切なソリューションに対する賢明な支出が義務付けられます。
解決策を見出し、入手することは、見かけほど単純ではありません。目的に適していて、ユーザーのニーズに合わせてスケーラブルであり、将来的にも使い続けられるという条件を確保するのが基本要件です。この財政規模のプロジェクトでは、プログラムの実施にはリスクと実装上の問題が伴います。無線からレーダー、オープンソースのインテリジェンス・フィード、ストリーミングUAVビデオなど、新旧サブシステムの統合により、複雑さは一層増します。
SystematicのSitaWareスイートは実績のあるC4ISRソリューションであり、指揮官の作業を簡略化し、作戦領域内での協働、調整、作戦を改善します。その配備のコンセプトは、システム、生成されたデータ、およびそれらのユーザーベースと設定履歴に対する主権的な制御権を各国が保持できることにあり、セキュリティと自由な作戦を可能にします。
SitaWare Headquartersは、合同作戦センターを含む、旅団レベル以上の指揮センターのための戦場認識、友軍追跡、および計画開発と伝達をサポートします。SitaWare Headquartersは、さまざまな通信標準に対応している上、さまざまな先進技術やレガシー技術のデータを取り込みます。状況認識を維持し、共通の作戦状況図(COP)を共有するために不可欠な無線ネットワークのサポートは、SitaWare Headquarters Communication およびSitaWare Tactical Communication Protocols を介して実現されます。これは、さまざまな帯域幅にわたる現行および従来の無線をサポートでき、妨害やなりすましを含む複雑な運用条件でのサポートを可能にします。
SitaWare Maritimeは、海軍および海上のオペレーターが使用するように特別に設計されており、インテリジェンスの融合と周知、計画と命令の伝達、および認知海事図(RMP)による状況認識を容易に提供することができます。このシステムは、SitaWare Headquarters Fusion製品の恩恵を受けています。この製品は、センサー・フィード間の重複を検出し、なりすましの成功の可能性を減らすことができ、それにより、入力の冗長性を持たせることで、作戦室のスタッフが関心領域を追跡し、監視するのに役立ちます。
また、SitaWare スイートは その中心に共同の相互運用性と連合作戦を備えています。これには、COP層の共有、同盟ネットワークへの容易な接続、情報ガバナンスへの分散アプローチによるインテリジェンス伝達の能力が含まれます。
米陸軍、オーストラリア国防軍、NATO、英国、ドイツなど、50以上の国と組織がSitaWareを採用しており、アイデアを交換し、開発を支援する確固としたユーザーベースが存在しています。
市販の既製品(COTS)であるSitaWare スイートは、リスクが完全に解消され、大規模な展開の準備が整っています。大規模で拡張を続けるユーザーベースがあるため、確実に恒常的な開発と改善が保証でき、ユーザーには毎年複数の更新が配信されます。ソフトウェア開発キットとオープン・アーキテクチャにより、ユーザーと機器メーカーは、独自のアドオンの開発や新技術の統合を容易に実施できます。
Systematicは、日本の安全保障と安全保障上のパートナー及び同盟国との協力を確保するための努力をご支援する用意が常にできています。詳細またはサポートについては、以下にお問い合わせください。[email protected]